紅茶の日記

好きなコトに対して、気軽にゆるーく語ります。

何者

映画『何者』を鑑賞しました。

この映画は2016年公開で、実は一度見たし、小説も読みました。

当時は高校生だったので、就活について無知で、どんでん返しがある物語として面白いな、という印象を受けたことは覚えているのですが、それ以上の面白さはわかりませんでした。なぜなら、就活というメインテーマに対してあまりに知らなすぎたからだと思います。

 

就活の実態を知った今もう一度見ると違う面白さがありました。


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まず、この物語から私は「プライド」が重要なメッセージとして受け取りました。

就活においてプライドって本当に邪魔だと思います。

「プライドを捨て、いわゆる自己分析を通してありのままの自分を受け入れ、それをいかに綺麗に表現できるか」

光太郎が言った「就活が得意」の真意がこれだと思いました。

 

プライドが高いと、上手く生きられているフリをするのが上手くなってしまうんですよね。

プライドが低いと、生きることの難しさを受け入れ、人に頼るのが上手くなると思います。

 

全体を俯瞰しながら、人のことばかり分析し、批判し、自分については何もわからない拓人。

経歴にばかりとらわれ、中身がない、あるいは得られたことがあるのにそれが何かわからない、得られたことの重要さに気づいていない里香。

 

私もどちらかというとこの二人に近いのかも、と映画を見ながらぞくっとしていました。

そして、変わりたいと思いました。

「自分を変えるきっかけになる映画」だと思います。就活生は特に。

 

もっと人に甘えられて、頼ることができるようになれれば、邪魔なプライドを放棄することができるとおもうから、意識して生きたいです。

 

 

最後に、「プライドが低い」ってなんかマイナスイメージありますよね、、私的には褒め言葉なんですけどね。何か良い言葉できないかな。

 

 

4/21 yonige 健全な社会ツアー

久しぶりにライブハウスでyonigeを見ました。

 

今日のyonigeはすごくすごくカッコ良かったです。エネルギーを吸収できたというか、感銘を受けたというか、、

 

特に痺れたのが、2月の水槽の入りからのバッドエンド週末の流れがもう、完璧すぎて圧倒されてしまいました。

 

私を孤独から救ってくれるのはやっぱり、いつになってもyonigeだって、再確認しました。

 

酒でもタバコでも満たされない言葉にできない孤独から、唯一救ってくれる同じ孤独を感じました。

 

久しぶりに、『沙希』聴いて泣きました。yonigeのライブではよく涙が出てしまうんですけど、日本武道館でのライブ以来この曲がすごく沁みました。

 

この曲についてはブログで言及しようと書き進めているので、詳しくは省略しますが今の私の心にいちばんすっと入ってきました。

 

『悲しみはいつもの中』この曲大好きで、ライブで定番になってすごく嬉しいんです。今日はこの曲が私の中でピークに盛り上がりました。

 

 脳内渋滞中の言葉は口に出したら大事故起きて

 頬を伝ってゆく 呆れちゃうな

 

この部分が本当に天才だと思っていて、私は何か本音を言う時いつも涙が出てしまうので、その状態を歌詞にしてくれてありがとう牛丸さん、、と言う気持ちです。

 

『ピオニー』『春の嵐』の春ゾーンも私はすごく好きで、春の別れの香りが漂うこの二曲がすごく好きです。

 

アンコールの『最終回』は、難波とすごく合うんですよね。三角公園はきっとアメ村の公園のことだと思うし。BIGCATで歌うことはすごく意味があると思いました。

 

久しぶりのバンドとしてのyonigeは素晴らしすぎて、エネルギーをもらいすぎて、まさに脳内渋滞中なのですが、

備忘録としてここに記しておきます。

 

yonige

今日は作品ではなく、アーティストについて話します。

私の人生のバイブルであり標識であるyonigeです。

 

おそらくバンド好きな方だったら、一度は見たり聞いたりしたことがあるであろう、代表曲「アボカド」。


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このサムネイルを一度は見た方もいるのではないでしょうか。

アボカドはキャッチーだしインパクトもあって、人を惹きつける才能が生み出した曲だと思います。

 

そんな彼女らにハマったのは高校2年生、16歳ぐらいの時だと思います。

きっかけは仲のいい友達が聞いていたのと、「女性版クリープハイプ」って言われていたことから気になって、聞き出しました。

 

当時ゴリゴリに尖ってた私はクリープハイプ大好きで、そこから派生しました。

とは言ってもyonigeを「女性版クリープハイプ」と呼ぶのはどうも違和感がずっとありました。全くの別物じゃん、と、、

 

そんなこんなで、当時尖ってた私に、これまた尖ってたyonigeが刺さりました。

当時好きだったのは「最近のこと」という曲。

昔はPVがあったんですけど、なくなっちゃったんですね。残念。

一分半ほどの短い曲なので、歌詞のどの部分も好きでした。特に二番。

 

 

 大人のしょうもない皮肉を 受け流せない僕の若さ

 群れてる奴らを毛嫌った 履き違えている僕の若さ

 君と上手く話せなくなった きっかけは忘れたけど

 その間に君はさ 恋人ができたんだってね

 

もう全部が私のことを言ってるかのように、当時が鮮明に思い出せるくらいに、「私」でした。

高校2、3年生の頃は、先生の言うことは全部反発したくなるし、群れてる女子見て群れながら文句言うし。

今思うと痛いけど、それが青春の本質なのかなって。

 

とにかくこの時期はyonigeクリープハイプを聞きまくってました。

 

人生で初めてライブに行ったのも、この二組の対バンでした。

それがREDLINE TOURというツアーで、これを機に私は立派なライブキッズになりました。

 

yonige導入でかなり語ってしまったので、何回かに分けて魅力を発信したいと思います。

 

深夜特急

深夜特急』全6巻読み終わりました。

 

私は読み始めた当初「デリーからロンドンまで乗合バスで行く」ことの難しさにきづいていませんでした。観光バスのようなものをイメージしていたのですが、それがなんと日本で言う交通バスのようなものだったとは。

島国に住む私には想像もつきません。

バスだけで県境を越えるだけでも大変なのでは、、そもそも県境をバスで越えると言う経験もあまりしたことがないですが。

 

そんなこんなで、「旅と人生」を対比させ、20代と言う人生に迷う時期にとっておきの一冊だったと感じています。

 

これから先の、暗闇のベールに包まれた人生に漠然とした不安を抱く21歳の私ですが、「わかっていることは、わからないことだけ。」人生の教訓になりました。

 

何が起こるかわからない

このことだけが、今わかっていること。

 

印象に残っているシーンをいくつか紹介します。

まずはマカオのカジノですね。臨場感あふれて現地の熱気が伝わってきます。

私は北京に半年間住んでいたことがあるので、中国独特のカオスな感じが思い出されて、懐かしかったです。中国、おもしろい国です。

あとは香港で泊まっていた「黄金宮殿」、著者がここまで思い入れのある宿は、ここだけではないでしょうか。愛着を感じました。

 

次はインドです。インド、1度訪れて見たいです。中国を上回るカオスが存在していそうで、一度覗いてみたいです。インドはどこか神秘的で、しかしながらどこか死の香りが漂う不思議な感覚になりました。

 

個人的には、アジアよりも文明が発達しているはずであり、便利なはずののヨーロッパに近づくに連れ、著者の目的である「乗合バスで」と言う部分が困難になるのが面白かったです。文明発達だけが、人類にとっての便利ではないことが皮肉で好きです。

 

最後はポルトガルです。スペインのような情熱的な印象はなく、静かで落ち着いた雰囲気が好きでした。かつては世界の覇権を握っていたとは思えない点が、奥ゆかしくて行ってみたい国の一つになりました。

 

この物語の一つの軸として、「茶」がありました。「CHA」なのか「TEA」なのかで、著者の中での世界が分割されていましたが、最後でまさかのどんでん返しが。しかし、私はポルトガルがCHA出会ったことになぜか喜びと親近感を覚えました。

 

”From Youth To Death”

私のこれからの人生にも言えることですね。この言葉、爽やかで気に入りました。

 

こんな時代が終われば、また海外に行きたくなる一冊でした。

花束みたいな恋をした

映画『花束みたいな恋をした』を観ました。付き合って2年半が経つ彼と観ました。

実は1ヶ月以上前に見てい他のですが、感想を書き留めて吐いたものの吐き出す場所がなかったので、このブログを作りました。

今後はここに書き留めて行こうと思います。

小説みたいな映画でした。よく、小説を読んでいて、臨場感があったり、情景が頭の中で再生されたりすると「映画見たいな小説」と感じることはありますが、その反対の感情を抱いたのは初めてで新鮮でした。

なぜ小説みたいな映画と感じたのか。それは、登場人物たちの感情がナレーションのような語りとして表現されているからです。映画は普通、映像を媒体として私たちに何かを伝えることが多いと思います。そのため、登場人物たちの心情は、表情で読み取ることが多い。だから、映画だと分からなかったことが、あとで原作本を読むとわかったりすることがあるのです。しかし、この映画は違いました。いい意味でストレートに、感情を言葉で表現してしまったのです。そうすることで、二人の心情の相違が明確にする効果があったと感じます。

 

私の好きなシーンは、事後にパンケーキを食べるシーンです。三日間、絹は麦の家に泊まり込み、ずっとベッドで過ごし、冷蔵庫が空になったことで久しぶりに外食をし、「パンケーキを食べているが、これは事後の二人です。」と私たちに紹介してくれます。私はこのシーンに激しく共感して、クスッとしてしまいました。世のカップルたちは皆きっと、事後に何事もなかったかのようにコンビニに行くのです。真面目な顔で店員さんにありがとうございましたというのです。

 

価値観の違いで別れるカップルは多いですが、価値観が同じでも別れることもあれば、価値観が違ってもずっと一緒に居られることもあるのです。むしろ、この映画を見て、趣味や価値観は、同じすぎてはすれ違いが生じたときにその違いが強調されすぎてしまうと感じました。少しのズレが、致命傷となってしまう。「価値観が同じことが当たり前」で過ごした二人と、「価値観が違うことが当たり前」で過ごした二人では、「ズレ」の傷の深さが違うのです。一見、趣味も好きなものも考え方も同じの二人は別れなんて無縁と思われますが、そうではないのです。いつか別れるのです。

 

印象に残ったシーン。喧嘩をして、「じゃあ結婚する?」と麦が言うシーン。思わず私もまるで自分が言われたかのように固まってしまいました。怒りと悲しさで、固まってしまいました。絹はそれでも「私もごめん」と言えるのがすごいなあと。。

印象に残ったシーン。ファミレスで別れ話をするのだろうと、おそらく映画を見る誰もが予想して居ます。しかし「別れよう」の四文字は麦も絹も口にしないのです。それなのに強烈に「別れ」を感じさせるのは、この映画の力量だったと思います。

(筆者の紅茶は、この二つのシーンで号泣。。)

別れてからも三ヶ月ほど共に暮らした二人。その時の二人が心なしかずっと笑顔だったのが印象的でした。肩の荷がおり、張り詰めた糸が切れ、そんな姿を見ていると、ああ、これが正解だったのだろうと思わずにいられませんでした。

 

私は彼と趣味は全く違います。それでよかったなぁと、映画を見て思いました。共通の趣味といえば最近BiSHを聞くぐらいです。共通の趣味が欲しいと思った時期もありましたが、お互い違う「好き」がある方がいいのかもしれません。もし同じ「好き」があれば、いつかその「好き」の方向がずれた時、きっと別れがくると思うから。

劇場

映画『劇場』を見ました。

私は又吉直樹さんが書く小説が大好きで、小説『劇場』は高校3年生の時に初めて読みました。それからずっと大好きな本です。

 

だから、映画化が決まった時はすごく嬉しかったんですけど、不安というか、複雑な気持ちになりました。これがいわゆる原作至上主義、、?

というわけで、公開されてから10ヶ月ほど立ってからようやく大好きな本の映画を見ました。

 

[共感できないのに、なぜか心が揺れる]

 

まずこの話は、永田にも沙希にも共感できないんですよね。

永田は自分勝手だし、沙希は聖母マリア並みの優しさだし。

恋愛映画って、「共感」というキーワードでほとんどが成り立ってると思うし、だからこそ廃れずに人気だとおもいます。

けど、この映画にはそれがない、そしてそこが素晴らしいと思います。

「共感」という強いエッセンス無くとも、恋愛映画として成り立ってるし、より人と人としてのつながりが濃く映し出されています。

 

印象的だったのは、自己中心的な永田ですが、彼の原動力は「沙希の笑顔」だったことです。

あれだけ意味不明なタイミングでキレて自分勝手でも、沙希によく見られたい、失望させたくない、という思いを持って、劇団員として奮闘してたのです。

好きな人であればあるほど、取り繕ったり、素直になれなかったりしますよね。

永田は良くも悪くも青年のまま大人になった人物だと感じました。

 

一方で、沙希は「永田のために」と行動するよりも、本能のまま生きている印象を受けました。

底なしの優しさを持つ彼女ですが、嫌味がなく、きっと無意識なんだと思います。

彼女の優しさは、人のための優しさではなく、内から滲み出る優しさ。

だから無意識のうちに何もかもを抱え込んでしまったのかな、と。

 

この映画で好きなフレーズは「一番安全な場所」です。

高校生の頃に小説でこのフレーズを見た時は、いまいちピンときませんでした。

けれど、半同棲を経験した今では、この言葉が痛いほどわかります。

二人だけの部屋は、なんの干渉もない、世界で一番安全な場所なんですよね。

 

私がこの小説を読んだきっかけでもあり、又吉さんのファンになったきっかけが、yonigeです。私の大好きなバンドです。

彼女らの曲に『沙希』っていう曲があって、まさにこの物語について歌ってます。

牛丸さん(yonigeのギターボーカル)この映画見たのかな、とふと考えていました。

こうやって、自分の好きなカルチャーってつながっていくから、多少痛くともサブカルは辞められないですね、、。

 

また、小説も読み直してみようと思います。